外来診察に来られた患者さんがそのまま入院になった場合、初診料・再診料は算定できるのでしょうか?
勤務先のクリニックは病棟もあるので、即日入院なんてことは良くあります。
入りたての頃はなんで?どうして?と疑問だらけでした。大事なポイントを書いておこうと思います。

初診料は算定できる。
初診で診察をして医師が入院の必要性を認めた場合に限り算定できます。
外来で行った検査や処置、一連の診療に関してはすべて入院レセプトで請求することになります。
カルテをよく読まないと入院算定ではよく見落としてしまいますので、注意が必要です。
再診料は算定不可
再診料・外来診療料は入院基本料に包括されているため算定できませんが、再診料・外来診療料の時間外・休日・深夜加算は算定できます。
これは最近点数表で見つけて気付きました。
再診後の緊急入院において、再診料と外来診療料の時間外・休日・深夜加算(小児科標榜医療機関の6歳未満特例加算含む)については算定可(再診料と外来診療料の所定点数は入院料に包括され算定不可)
あまり時間外に入院という事例は少ないので、見落としていました。
一旦帰宅した場合は
外来受診し医師が入院の必要性を認めずに一旦帰宅したが、帰宅後に悪化して再度受診してそのまま入院になった場合は1回目の診察料は外来で算定します。
2回目の診察後、入院となった場合の再診料は取れません。(加算は取れます)
なので外来と入院レセプト両方で請求します。
荷物を取りに帰った場合
これはよくある事なんですが、例えば受診してそのまま入院になったが、患者さんの希望で荷物を取りに帰ってから入院(同日)となった場合はその時点で医師が入院の必要性を認めており、部屋もとってあるという事から初診料を算定してます。
まとめ
入院が絡むとややこしい。
うちのレセコンでは入院入力の時には自動で出てこない項目なので、見落としが多かったようです。
医師が入院の必要性をどこで判断するか・・・カルテを読み解いて判断しないといけません。
自動入力に頼り切りも良くないと反省しました。
日々勉強ですね!